PC : UW IMAP という POP3 サーバに、maildir と APOP を理解させ、さらに qmail の 拡張アドレスも扱えるようにする patch です。ユーザが POP のパスワードを 管理できるので、とても便利です。APOP はその性質上、平文で格納される必要が あるので、パスワードを忘れてしまったときにも便利とか....。んでもって、 imap-2001a-qmav.5.diff から IPv6 に対応してます。
いつもの通り、頂きに参ります。 UW-IMAPDてんこもり拡張パック。 左記の URL から imapd 本体のソースごと取得できますが、念のため本体の方の 一次配布元を書くと、 UW IMAP software IMAP Information Center です。
# tar xzvf imap-2001a-qmav.5.tar.gz # cd imap-2001a-qmav.5 # make bsf # cd ipopd # install -c -m 755 -o root -g qmail ipop3d /var/qmail/bin
最後の行は cp ipop3d /var/qmail/bin でいいのですが、なんとなくです。
各ユーザの POP パスワードは、~/.apop に 600 で格納される必要があります。 .qmail-ext な拡張アドレスには、~/.apop-ext というように対応します。
log も IPv6 に対応してます。
Apr 12 17:18:33 neko ipop3d[8002]: APOP user=gu host=NON-IPv4 nmsgs=1/1 Apr 12 17:18:36 neko ipop3d[8002]: Logout user=gu host=NON-IPv4 nmsgs=1 ndele=0 Apr 12 21:36:29 neko ipop3d[11858]: APOP user=gu host=3ffe:8088:3:1::1 nmsgs=1/1 Apr 12 21:36:34 neko ipop3d[11858]: Logout user=gu host=3ffe:8088:3:1::1 nmsgs=1 ndele=0
上2行が未対応版(imap-2001a-qmav.4.diff まで)、下2行が対応済み版(5以降) です。
ちなみに、pop3s な TLS/SSL 版も作れます。pop3s というのは要するに、 http に対する https のように、pop3 に対する pop3s です。作成には、予め 変更が必要です。
変更箇所は、src/osdep/unix/Makefile の
# Extended flags needed for SSL. You may need to modify. SSLDIR=/usr/local/ssl SSLCERTS=/etc/ssl SSLINCLUDE=/usr/include/openssl SSLLIB=/usr/lib
この部分だけです。
# make bsf SSLTYPE=unix
で、SSL 通信する ipop3d ができます。 SSLCERTS に 名前.pem というファイル名で cert が必要なので、ipop3d.pem を 起動前に作成しておく必要があります。