Last modified Fri Oct 18 18:36:29 2019 on firestorm
R1の購入から19年、 平成の間にバイク人口は激減し、それにつれてバイクの価格も高騰し、 大型バイクは国産車でも200万円超のものが当たり前になってしまった。 そんななか、ストリートスポーツ? 新しいジャンルのバイクが 100万円前後で出ているのに気付いた。MT? なにそれ。同じようなジャンルの ものがいくつか出ていて、(MT-10の発表前の当時)ときめいたのは次の3つだった。
R1の1000ccから下がるが、バイクそのものの時代的におそらく 遜色ない予感がして最もソソられた。ただ、07と比べるとちょいと お値段高いのと、シートも高くて家族乗りするにはちょいためらわれた。 そして一番ネックだったのがハイオク仕様。R1(1999)はレギュラーガソリンで 普通にブイブイとノッキングせずに加速しただけに、「なんで?」と 思ってしまい、燃費かさむことが許容できない気分になった。
一度試乗させてもらったとき(2015年)に、「R1との比較」になってしまって 「排気量小さいしまあこんなもんか」と興味なし対象だった。 だが、他の候補のデメリットがじわじわ効いて来て、最終的に デメリットのなさがポイントとなった。
カタログで見たとき(2018年)なにこれ、カッコいい! と、 一目惚れしたのだが、同時にそのときにはHONDAとKAWASAKIのバイクが メーカー公認の大型店でしか買えなくなっていることを知った。 つまり山形県ではKAWASAKIの大型二輪は買えないと言うことだ。 なんだそれ!? 都会の論理だな。一気に2社のバイクが候補から消えた。
結局以下のメリット以外の減点がなく、MT-07が勝ち残った。
「次が欲しいな」と2015年くらいに思い始めて3年半という 長すぎる熟慮を経ての決断だった。
注文に当たって以下のカスタマイズをお願いしておいた。
ホルダーは購入店じゅんやさんのお勧めによりRAMマウントのXグリップ シリーズにした。これすごい、サイズを問わず安定して付けられる。 あまりに便利すぎて隔世の感。
乗ってみての感想を。
ローダウンキットでばっちり。もう1台のSL230と同じ程度。 SLより重いからおっとっとかなと思いきや、適度な重量で ふらつかないので停車時にも安定感がある。
姿勢的には申し分ないのだが、メーターパネルが下過ぎて見づらい。 とくに一番確認したいタコメータのグラフがパネルの下の方にあるので 超絶分かりづらい。タコメータ液晶は上がいいなあ。
ずーっと前傾姿勢バイクにしか乗ってなかったからまだ分からない。
総重量183kgはR1(1999)より17kg軽いのだが、重心が高いので 164cmの身では引きまわしのとき高いハンドル位置に力が必要で すこし重い感じがする。だがもちろん、走り出すととても軽々。 動いてしまうと、SL230と感覚が変わらず「SL230めっちゃ加速するように なった」みたいな錯覚が起きて、エンジンを停めて下りたときに「あ、 SLじゃなかった重いわ」となる。だがまあもちろん軽いことに変わりない。
発進の2000rpmからの印象を一言で表すと「ドコドコふわあああん」 という感じ。2000rpmではツイン感ドコドコでスムーズでない。 だが、3000rpmを越えてから一気に「じゃーんぷ」みたいな浮遊感的 加速がやってきて、これはこれで面白い。また、高い方の回転でも それなりに静かでギア変えに気を遣わないのがいい。
メーターパネルに瞬間燃費、平均燃費が出るのだが、おおむね 30km/L は超える感じ。多少の向かい風や上り坂で6速のまま行けるような ところでは瞬間燃費が最大表示の40km/Lを示したままで、卓越した エンジン効率のよさを感じる。欲を言えば、2000rpmから グイグイとトルクを発生して欲しかった。
6速の減速比がR1(1999)とほぼ同じ3000rpm:72km/hで、 その点違和感ないのだが、60km/hから追い越し加速するときに、 ギアそのままで行くとグガガガともたつく感じがする。5速か4速に 落す方がよい。もっとも5速にしても32km/Lくらいをキープできるので 前車がいるような場所では5速ホールドでいいのかもしれない。
とても軽くて握力弱くても助かっているのだが、その分 クラッチのつながり部分が狭い! クラッチミートする1500rpmから 2000rpm付近ではまだトルクが不十分なので雑につなぐとエンストしそう。 それゆえ、初心に帰って「半クラ意識!」なのである。そうすれば 問題ナシ。
これがすごくイイ!! デフォルトのブレーキに満足したのって これが最初じゃないか? にぎると、ふっと沈み込んでしっとりと 手の握りに合わせてくれる感じで、なんとも言えない止まり心地。 サスとの連携にもの凄い調和を感じる。ブラボー。
ブレーキと調和していると書いたばかりだが、サスペンション 単体で見ると個人的にはちょっと硬い。路面ギャップからの突き上げが 厳しくておしりを刺激される。調べてみると2018モデルで硬めセッティングに したらしいのだが、前の方がよかったのかなあ。最早このバイクで 峠を攻めたりしない年頃なので、ふわふわのほうがよかった。 R1(1999)は路面ギャップをふわりと飲み込んで、かつ峠のコーナリングも しっとりとかわしたのでやっぱりすごかった。もうちょいこなれてくると しっとり感出てくるかなあ。
夜間走行、R1よりは明るい。不満のないレベル。
ひそかに常時点灯のバイクは初めてなのだ。歴代バイク全てで バッテリー上がりに苦しんだのでこの点心配、なのだが、MT はエンジンがかかるまではポジションランプのみなのね、これナイス!
まだ
家具のおまけ感漂う感じはR1のときと変わらない。
ものすごく近代的。全て液晶。表示切り替えボタンがR1のときより 押しやすい。右ボタンと左ボタンで表示の回る方向が選べるので とてもやりやすい。気温が出るのはありがたい。まーでも、 北日本では冬は乗らないけど。
エンジンスタータがキルスイッチなのは最初とまどった! やりづらいじゃーんと思ったが、そもそもメインスイッチがメーターパネルの 陰に隠れていて手を伸ばしづらく、停止してささっとエンジンを停めるな ら断然キルスイッチのほうが楽。また、
と、普段OFFの方メリットもあるのでこの方式、大賛成。
ハザードランプ、バイクでは初経験、うれしー!! なお、 メインスイッチを「P」の位置にしても、ハザードランプスイッチを ONにしないと何もつかないので注意。
ホーンが押しづらい! ウインカーの先なのでとっさに届かない。
初期伸びが激しい! ツーリング一回くらいでチェーンがシャリシャリ いい始めるから給油しても納まらず、聞いたら最初はすぐ伸びちゃうらし い。調整したらシャリシャリ納まった。ということで、新車で買う人は 1500kmくらいまではこまめに調整である。