朝、本降り。
出勤中はまだそれでもそれ以上荒れず、出勤後〜昼にかけて暴風雨。それなりで
はあるが風はさほどでもない。雨台風です。昼頃館山近辺に上陸、東京湾へ抜け
て習志野辺りに再上陸、つくば方面へ抜けたのが夕方。
帰りも雨が少し残ったが、通勤には困らなかった。
長いこと使ってきた裏がバーバリーチェックの傘。
台風とは関係なく、会社に着いたら骨のジョイント部が破損してた。
帰りに、菊名の東急ストア内の靴修理屋で直してもらった。540円。
ビニール傘買うより高いが、この傘が治るなら安いもんだ。
でもこれいつから使ってるんだっけ。
新婚の頃渋谷の地下で買ったんじゃないかと思うけど。
ちなみに溜池のミスターミニッツでは断られた。
あそこは店が小さくて十分なパーツを在庫していないようだ。
ジュールヴェルヌの名作。フランスのSF古典である。
ただ、この本は割と最近新たに訳された本のようで、原書に忠実でありながら非
常に読みやすい。
想像していたのとは違った。まるっきりのファンタジーフィクションかと思った
ら、当時の最先端の科学技術と知識を総動員したかなりリアリティーの高い話。
これは当時から今まで十分受けるだろう。
二万里とは、深さじゃなくて、この話の中で航海した距離なんだね。
流石にノーチラス号は万能ぽく書いてあるが現代の艦船を考えると小さくてしょ
ぼい。のに強い。
海底の圧力に対する想像力はまだ足りない。金属疲労とかそういう概念の無い時
代だから仕方ないね。
電力の説明はスルー。アロナックス教授とコンセーユが、海底の生物を説明しま
くるくだりは正直くどい。あまりストーリーに関係ないし。
南極も当時は未知だったんだな。北極もまだ海だと確認されてなかった。
スエズの海底トンネルは面白い。
アトランティスもまだ信じられていた。
(てか、わしは知らなかった)
サルガッソってもっとメキシコ湾かと思ったら大西洋のど真ん中の広範囲なのね。
西洋文明の自己否定をテーマとしつつも、なんだかんだで白人以外への差別意識
も滲み出ている。インド辺りは意識的に扱っているがポリネシア方面は野蛮人扱
い。
キリスト教への挑戦ともとれる表現もある。これが著された1870年ごろ的にはど
んな感覚だったのだろう。流石にもう気にしてないのかな。
単位が、特に長さの単位がいろいろと混ざっていてわかりにくい。細かいことは
気にしなくてもよいのだが、当時は大変だったろうなあとかちょっと思う。
いまでも海里とマイルとかよくわからん。
これも少年のうちに読むべき本だろうな。
若干高度(地理・科学・文化・宗教などの予備知識があった方が良い)な部分も
あるので、大人になってからの方が良いかもしれない。
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