英国屋
宮崎にミニ専門ショップって無いと思ってた。
買った当初、ちょいと調べたら南に15kmばかり行ったところに一軒あるようだったので、行ってみたら潰れてた。
後で熊本にあるショップで聞いた話では、ご主人が亡くなって廃業してしまったらしい。
そんなわけで、宮崎に居る間はミニは最低限の維持活動しかできないなと諦めていたら、先日本屋で立ち読みしていた時に、西都(北北西に20km)にもう一軒あるらしいことを発見した。
で、冷やかしとこれから世話になるべく仁義を切りに(なんだそりゃ)西都に向かった。
手元情報を駆使してそれらしき場所に着いたが、あるのは古墳と農家ばかり。こんなところに車屋があるとは到底思えない。
でも住所は間違いなくこの辺だよなあ、西都原古墳群から3分て書いてあったし。
電話してみる。
「何処其処で待っててください。迎えに行きます。」
よほどわかりにくいところにあるらしい。
5分後、しょぼい軽自動車に乗った怪しいオッサン登場。
「・・・・・山ん中・・・・・」
良く聞き取れなかったけど、付いていけば良いんじゃろ。山の中にあるのか、彼が山中さんなのかは未だ不明。
テールが片目の軽を追いかけて走り出すが、
あっと言う間に見えなくなる
おいおい、案内人がぶっちぎってどうするよ。
実際想定外の山道を下り、こんなところに一体何があるの?というところで、
道端に不法投棄の山
いいや、全部ミニだ!
で、店は何処よ? 何も無い山の中で周囲を見渡してもあるのはプレハブ一棟と木造の納屋。
まさかこんなところでやってるんすかー?
ミニのことなら何でもおまかせください
雑誌に載っていたあの自信はどこから湧いて出るの?
もし自力で見つけてたら見なかったことにして帰ってるよな。でも迎えに来てまでもらって、ハイさようならでもない。車を駐め、砂利道を登ると烏骨鶏がウロウロ。ミニがバラされている納屋の前には犬が寝そべり、納屋の奥からも複数の犬の鳴き声。一体なんだこりゃあ?!、と思いつつも、とりあえずプレハブの中にお邪魔する。なにげに土足禁止。缶コーヒーを頂戴する。
話を聞いていると、相当経験は長いらしい。ただ、元々商売としてやっていたわけでもなく、今でもそれだけで食っている状態でもなく、設備投資して大規模にやっていく気もなく、成り行きこんな状態ってところみたい。
やわらかな宮崎弁でポツポツと喋るおっさんだが、意外によく喋る。いろいろ話をしてみると設備こそこんなだけど、本当に隅々まで任せられそうだ。
オイル交換のアドバイスと、マイクロロンを薦められる。ミニはバイクと同じでギヤボックスまでエンジンオイルに浸かっている。当然ギヤのスラッジがエンジンを傷めるリスクが高いんよね。すっかり忘れてた。
もうちょっとオイルには気を遣おうと決心。
猛烈に写真撮りたかったけど、これだけのモンを初めて来た客が写真だけ撮りまくって帰るってのもあからさまに感じ悪すぎるので、そのうち報告します。
年内にはミニのゴム足をコイルスプリングに換えてもらうつもり。
ほかにも漠然とやりたかったことが具体的になりつつある。むふ。
ITOH Osamu/
Sachi/
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